あらたにエステサロンを開業したい!
そう思ったときに考えることは、「一体お金がいくら必要なのか?」と言うことでしょう。
それは当然です。
どんな形態でも新しく事業を起こすということは、それなりのお金がかかるものです。
そこで今回は、一個人が独立開業を目指す際の資金調達の考え方について取り上げてみましょう。
必要資金は個々に違う!
開業資金の調達を考えるとき、個々の想定したケースで金額も大きく変わります。
大事になってくるのは、開業した時を想定した個々の姿・形であり、大きくは以下のような要素です。
- 1.事業拠点の想定⇒どこで、どのくらいの規模で、どのような形態とするか?
- 2.設備配置の想定 ⇒事業にともなう必要アイテムと設備配置は?
- 3.人材配置の想定 ⇒サービスオペレーションにともなう適正人材配置は?
- 4.運営資金の想定 ⇒損益分岐の算出と回収シミュレーション
これらの想定要素は、「願望」ではなく「実現ベース」で考えるべきものです。
どういうことかと申しますと、自身の理想や夢と現実にはギャップがあることも多く、願望ベースで事業計画を策定しても絵に
描いた餅になる可能性が高いからです。
事業計画とは実現性のシナリオを描くこと
事業計画とは、「どのような姿・形」から事業を行い、将来的に「どのような姿・形に成長させていくか?」を見定めて立てるものです。
開業時に必要になる資金を考えることもまさに事業計画の一部です。
個人が独立や起業を考えるとき、「当初から無理をしない」「自己資金を貯めなさい」など言われることもあります。
皆さんは、これをどのように受け止めていますか?
実はこれ、ある意味正しくもあるし、ある意味???という部分もあります。
まず、「当初から無理をしない」ですが、???の部分は「無理」という言葉が出ること自体がナンセンスのように思います。
「無理しない」とは「願望ベース」を基点に計画を立てようとしているからです。
もう一度言います。
事業計画は「願望」ではなく「実現ベース」で考えるべきものです。
続いて「自己資金を貯めなさい」ですが、もちろん自己資金があるに越したことありません。
しかし、自己資金の貯めた金額を物差しにするのは、ちょっと???のように思えます。
現在の市場経済は、目まぐるしく日々変化します。
その中で大事になるのは「事業のタイミング」です。
これは、サロン市場においても考え方は同じです。
もし、「ここだ!」というタイミングがあるのにもかかわらず、「自己資金の額」に固執して事業参入のタイミングを見送るはめになったら、それこそ機会損失かもしれませんよね。
まとめ
開業にともなう資金調達には色々な考え方があります。
もちろん、自己資金の範囲で自身の想定する姿・形が実現できるのであれば、それにこしたことはありません。
ただ、一つ言えることは、一個人でも事業を立ち上げるということは利益を生み出す活動をするわけです。
あなたに「実現ベースでの姿・形」がしっかり描いているのであれば、自己資金の範囲にこだわる必要もなく、第三者からの資金調達も当然視野に入れてもいいでしょう。
事業資金は、れっきとした投資です。
大事なのは、自己、第三者問わず、調達した資金を「どのように活用して、利益を生みだすか?」そして「勇気と決断」ではないでしょうか。