光脱毛サービスを行っていくうえで欠かせないアイテムの一つが「脱毛ジェル」です。
でも、サロンさんから「ジェルは塗らなきゃダメなの?」とか「塗る手間がかかるし、面倒くさい!」という声もチラホラ聞こえてきます。
このように、意外に嫌われ者?の脱毛ジェルですが、本当のところ、どうなのか気になるところです。そこで今回、この脱毛ジェルの本質に迫りながら、その賢い選び方など業務のヒントとなるポイントをお伝えしていきましょう。
そもそも脱毛ジェルは必要?
いきなりですが、先に結論を申し上げると、「脱毛ジェルは必要」と言っていいでしょう。その理由は、次の点が特に重要だからです。
『光の照射から肌をどう守るか?』
そうなんです!光脱毛は強力なフラッシュ光線を照射するので、肌に負荷をかけています。特に「熱や刺激から少しでも緩和させてあげること」が脱毛ジェルの役割であり、「冷やすことで肌を守る」と言うのが本質的な要素と言うわけです。
「ジェル不要!」ってマシンもあるけど?
「この脱毛マシンは、ジェルなしで施術できます」と言ったものも確かにあるようですが、そのカラクリは「ペルチェ冷却で肌を冷やす」かつ「高出力で照射しない」と言うことが前提です。確かに、ペルチェ冷却はガラス面をマイナス何度かで冷やしながら照射できる装置ですが、冷却範囲(スポット)は狭く、冷却時間もあくまで一瞬で、効果の持続性はありません。
従って、ペルチェ頼みの冷却では十分ではないと言えるでしょう。
脱毛ジェルは冷やすだけではない!
脱毛ジェルは「冷やすことで肌を守る」ことが本質的な使用使途の理由なのですが、それ以外にも利点があります。
それは、「操作性の向上」です。
照射する部位にジェルを塗ることで、肌と照射面の摩擦抵抗が低減しますので、連射時のスライド操作がしやすくなります。また、肌面に照射した軌跡が目視できるため、照射モレやダブリの防止に役立つはずです。
脱毛ジェルの選び方とおすすめ商品
脱毛ジェルは、現在様々な種類が市販で購入できますが、一体どれがいいのか選び方に苦慮することもあります。確かに、ジェル自体は消耗品ですので「価格が安いほうがいい!」と言うのもうなずけます。しかし、使用目的や狙い、利用シーンを考えたうえでパフォーマンスに優れたジェルを選ぶほうが得策のようです。
ここからは、色々な角度から脱毛ジェルの選び方やおすすめ商品をご紹介していきましょう。
※商品レポートは、当社の所感が含まれており、商品の効能や効果などについて保証するものではありません。
脱毛ジェルをタイプ別に選んでみる
「脱毛ジェル」とひとえに言っても、実はタイプ(属性)が商品ごとに微妙に異なります。まずは、タイプ別にみるジェル選びを行ってみましょう。
ノーマルタイプ
ノーマルタイプは、冷やす目的のほか、保湿や鎮静といった効果を図る成分が配合されるなど、多目的に利用できる脱毛ジェルです。ただし、冷却成分が配合されていないものがあるため、冷蔵庫で冷やして使用することもあります。価格も安価に設定されているものや、特徴ある成分が配合されたものなど多数の商品が販売されています。
👍おすすめジェルはコレ!
商品名:プロズビ クーリングジェル(ソフト/ハード)
これといった冷却成分は入っていませんが、単体でも十分ひんやり感は得られます。粘度はハード(固め)とソフト(軟らかめ)の2種類があり、それぞれを取り揃えて使分けするという手もあります。
無色透明、無臭。シンプルな配合成分なので、コスパも良好。脱毛サービスのベースジェルとして常用してもいいかもしれませんね。
クーリングタイプ
クーリングタイプとは、文字通り「冷却ジェル」として使用します。ノーマルタイプとの違いは、冷却成分の有無であり、代表的な成分は「エタノール」が挙げられます。
エタノールの特徴は、揮発性に優れるため肌表面に塗られたジェルが気化することで、熱を奪い「ひんやり感」が得られるというわけです。
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商品名:Vieクリアージェル
エタノール配合のジェルとして脱毛にも使用できます。肌に塗布するとエタノールの揮発成分で「ひんやり感」や「清涼感」を与えます。
常温で使用可能ですが、冷蔵庫冷やしてから使用すると、一層冷感が高まります。
脱毛・超音波ソニック・キャビテーション・フォトフェイシャルにも対応できて粘性も適度にあり液垂れしにくいため、使い勝手の良いジェルとして高評価です。
アフタータイプ
アフタータイプは、照射後の肌のケア(保護)を主な目的に、鎮静、保湿効果のある成分が配合されたジェルになります。利用シーンは、照射後の肌ケアを想定しているため拭き取りは不要。サービスの目的に応じて使い分けしたほうが良いでしょう。
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商品名:モアナチュリー アフターエピジェル
こちらのジェルは、施術後のスキンケアとして使用します。抗炎・抗菌・消炎・鎮静・保湿作用がある天然植物成分を配合なので、照射熱のダメージや乾燥から肌をしっかり保護します。お値段は少々高めですが、オプションコースに加えることでアップセルも狙える脱毛サービスアイテムです。
脱毛ジェルをモード別に選んでみる
脱毛ジェルは、タイプ別以外にも単発や連射、光フェイシャルなどを想定したモード別で選ぶと言う手もあります。この時に注力すべき点は、「ジェルの粘度」です。粘度が高いほど、厚く塗っても垂れにくいため高出力を想定した単発モードや光フェイシャルに適しています。逆に、連射(SHR)モードなど比較的低出力で照射する場合は、塗りやすい低粘度なジェルが適しています。
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商品名:モアナチュリー モイストcfジェル
このジェル商品は、メーカーさんによると「連射(SHR)用」として推奨しています。確かに、粘度は軟らかいので肌に塗り伸ばして使用するには扱いやすい感じがします。
特徴としては、他のジェルに比べ植物由来の美容成分が多数配合されており、保湿効果に優れているようです。もう一つうれしいのは、「拭き取り不要」と言う点。
照射完了後、塗布したジェルをそのまま肌に馴染ませればOKということで、時間短縮にもなりますね。SHR(連射)を主軸サービスにしている脱毛サロンには、かなり重宝するアイテムです。
施術効果やサービス向上で選んでみる
光(IPL)のトリートメントを提供するサロンにとって、ジェルの存在は決して「コストアイテム」ではありません。なぜならば、選び方次第で施術効果を高めたり、競合する他店との差別化やサービス品質の向上が図れることも可能になるからです。そこで、数ある市販ジェルとは一線を画す「プレミアム」なジェルを1点ご紹介しましょう。
👍おすすめジェルはコレ!
商品名:CXライトニングジェル
<商品の特徴>
シリカ容液(水溶性ケイ素濃縮液)で有名な「UMO(ウモ)❑」とのコラボレーションで誕生したCX Lightning Gelは、光脱毛や光フェイシャルなど光線美容のために関発されたジェルです。
脱毛用に2種類(ハード・ソフト)、フォト用に2種類(ハード・ソフト)の全4バリエーションがあり、光トリートメントの使用目的に合わせて使い分けが可能。価格は少々お高めですが、ジェルに求められる高い機能性でIPL(光)との相乗効果も抜群のプレミアム感を演出してくれます。
<ジェルの特長>
- 基幹成分にシリカ(水溶性ケイ素濃縮液UMO)配合
- 脱毛用には植物性エストロゲン成分8種をプラス配合
- フォト用にはヒト線維芽細胞順化培養液をプラス配合
- ほのかに漂う高貴なフレグランス成分を配合
<使用使途>
光脱毛、光フェイシャル、イオン導入、EMS、キャビテーション、ラジオ波などの美容機器の下地剤として、ボディはもちろんフェイシャル用として使用が可能です。
<期待される効果>
被膜性に優れ、配合成分が保水、保湿効果をしっかりコーティングしてくれますので、施術後の肌の潤いによる肌質感が変わります。ワンランクうえのIPLトリートメントをお考えの方であれば、試す価値はおおいにありそうです。
まとめ
脱毛ジェルはここにご紹介した商品以外でも、まだまだ優れた商品があるかもしれません。ジェル選びで大事なのは、「使用目的」や「利用シーン」を想定したうえで、商品のコンセプトや特徴、配合成分などを知ることです。そのうえで価格を考慮したり、パフォーマンス性などを比較して決めたほうが良いでしょう。
そう言った観点から、自店に適した脱毛ジェルを選ぶことで、脱毛サービスの品質向上や、施術を受けるお客様への満足に繋がっていくものと思います。